ゲームの企画書(1) どんな子供でも遊べなければならない (角川新書)



作者:電ファミニコゲーマー編集部

伝説のゲームについてのインタビュー。
収録されているのは
・ゼビウス
・桃太郎電鉄
・不思議のダンジョン
・コーエー「信長の伝説」「乙女ゲーム」
非常におもしろい。インタビュアーもゲームのことを熟知しており、良い質問を投げかける。そのことも、このインタビューが熱を帯びる一因となっているのだろう。

たとえばゼビウスの製作者とポケモンの製作者によるインタビュー。
それぞれがとても熱意を持って語っており、その根源がゲームセンターの文化にあることがわかった。また、日本とアメリカのゲームの作成スタンスの違いなど、非常に興味深い。登壇者たちが、非常に熱意を持って語っているのが伝わってくる。昔を振り返り、懐かしむだけではなく、当時のことを具体的に、客観的に振り返って語る。

ゲームクリエイターは、当時のことをとてもよく覚えている。またそれぞれの人がやってきたことが、ゲームに反映されていることが多いようだ。

例えば、桃鉄を作った人は、週刊少年ジャンプの、ジャンプ放送局と言うコーナーを担当していたので、普通の子供と言うのはどういうものなのかよく知っている。そしてそういう子供たちが、どういうゲームなら遊んでくれるのか、理解している。
ゲームを作るときは、ゲームの中ではなくて、ゲームの前にいるプレイヤーがどういう気持ちでプレイをして、プレイをすることでどういう気持ちになるか、そういったことを徹底的に考えるのだと言う。

不思議なダンジョンを作った人は、G1が好きで、そういった経験が生かされていて、不思議なダンジョンにある種のギャンブル性が反映されている。みんな、ゲームの中で起こる出来事の確率についてとてもこだわっている。数字上のパーセンテージと、プレイする人の体感の確率はさがある。だから、プレイヤーの体感に合わせて調整するのだと言う。

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