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「聴く」ことの力: 臨床哲学試論 (ちくま学芸文庫)

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「聴く」ことの力: 臨床哲学試論 (ちくま学芸文庫) 著者 : 鷲田清一 筑摩書房 発売日 : 2015-04-08 ブクログでレビューを見る» 非常にいい本だった。 生き方を教えてくれる。 聴くという行為は相手が必要だ。 それは人間である必要はなく、人生そのものかもしれない。 対象との関係性は常に変化する。 聴くためには相手になりきる必要がある。 相手を全面的に受け容れることによって相手とコミュニケートできる。 この感覚は常に意識すべきものだ。 生きている間ずっと。 人間に向き合っている時だけでなく、生活のすべてにおいてそうだ。 そうすることによって自分が変化する。成長する。 方法は、対象が強いてくる。 これは何でも同じだ マインドフルネスに通じるものがある。

闇の国々II (ShoPro Books)

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  闇の国々II (ShoPro Books) 著者 : ブノワ・ペータース 小学館集英社プロダクション 発売日 : 2012-10-31 ブクログでレビューを見る» カフカ的な世界になってきた。 闇の国々というタイトルは、光が入らないという意味での闇ではなく、人生の暗闇のような、光の当たらない人生、手探りで進むしかない世界をさしているのかもしれない。 そして、不可解な世界から人々は抜け出していく。 ある種の冥土巡りなのかもしれない。 この不可思議な世界を支えるのは、スクイテンの圧倒的な画力。構築美だ。