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数学における発明の心理 (日本語)

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著者: ジャック・アダマール  数学者が発明発見について述べると言うところにこの本の面白さがある。もともとは、数学的な考え方と言うものについて知りたくて読み始めたんだけど、そういったものはあまり出てこない。 驚いたのは、アダマールがイメージで思考していると言うことだ。これは、最近自分がずっと考えていたことで、まさかここでつながるとは思ってもいなかった。アダマールの観点からいくと、言語で思考すると言うことが信じられないというか、イメージで思考することが普通であるかのような書き方をしている。そこは自分も興味のあるところだ。 また、彼が他の数学者にどういった思考をしているか質問しており、巻末にはアインシュタイン博士からの回答が記載されているのも楽しい。 この本は、数学における発明の心理と言うタイトルではあるが、数学者がいかに思考して結論に至るかといった過程が垣間見られて興味深い1冊だった。