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禅マインド・ビギナーズ・マインド2

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著者:鈴木俊隆 曹洞宗の鈴木俊隆による講話をまとめたもの。 アメリカに禅を伝えたと言われる。 肉声ではないので編集者による加工があることをふまえても、穏やかでユーモラスな人格が伝わってくる。 要点としては、知識を人を縛る。すでに知っていることにしがみついてはいけない。「初心者の心にはたくさんの可能性がある。熟達者の心にはあまり可能性がない」。 「これがあなたにとって最後の瞬間であるかのように修行するなら、あらゆるものから自由になるだろう」 座禅のときには呼吸に集中する。 いつも自分のしていることに完全に集中した状態でいること。 ひとつひとつの行動を丁寧に行うこと。椅子を動かすことでも丁寧に行うこと。 自分の身に起こるすべてのことを感謝して受け入れ、集中して丁寧に生きる。そうすることによって、よい人生を送ることができる。

禅マインド ビギナーズ・マインド (サンガ新書)

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著者:鈴木俊隆 アメリカに禅を伝えたとされる僧侶のひとり、鈴木俊隆の講演集。 帯にも書いてあるが、アップル社のスティーブ・ジョブスも愛読していたとされる。こういったことは広告なので、肌見放さず持っていたのか、二回か三回読んだのを愛読と称しているのかは不明だ。 鈴木大拙についても触れているが、大拙の禅は劇的であり、俊隆の禅は日常的だとされる。 よく紹介されるのは以下の言葉だ。 「初心者の心には多くの可能性があります。しかし専門家と言われる人の心には、それはほとんどありません。」 講演の中で俊隆は、ただ座るだけが修行であると繰り返す。なにも得ようとしないでただ座るのだと。 以下の文も心に残った。 「なにかを行うときには、自信を持って、その活動に心を置けば、その心の質が、その活動そのものになります。」 すべての行動に心を込めること。それが俊隆和尚が伝えたいことだったのではないだろうか。