堕靡泥の星 2 リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ 6月 02, 2020 著者:佐藤まさあき金を手に入れた神納達也は、アイドルを誘拐して自分の好きなように調教しようとする。消費社会の頂点にいるアイドルをめちゃくちゃにするという発想は、現在のバンクシーにも通ずる消費社会へのアンチテーゼだ。佐藤まさあきは劇画という表現方法を用いて、高度経済成長に浮かれる日本社会に疑問を投げかけていたのかもしれない。 リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ コメント
脳が目覚めるたった1つの習慣 5月 10, 2020 著者:瀧靖之 脳を活性化することによって、「主観的幸福度を上げる選択をして積極的に行動すること」を目指す。 実際、どこまで有効なのかわからないが、幸福が手に入るような気がしてくる。 脳が活性化するときというのは、自分を幸せにしてくれるものをえるために積極的な行動を起こすときであり、イヤイヤやることにたいしては脳はさほど反応しない。 だから、まずは好奇心を抱くこと。 「見たい」「聞きたい」「知りたい」「やりたい」と感じるとき、脳は自分が今よりよく生き延びられる可能性を感じてわくわくしている。 辛い仕事を楽しむためには、そこに自分なりのメリットを見つけること。 脳には「可塑性」と「汎化」という性質がある。 可塑性とは、物事に順応して成長する能力のこと。たとえば運動なら練習すればするだけ身につけることができる。 汎化とは、なにかひとつの能力が伸びると、それとは直接関係のない部分の能力も伸びていくというもの。 野球の練習をすると、ボールの落下点をはじきだすために、「記憶」「理解」「思考」などの脳領域への枝ができるが、それが汎化。 重要なのは趣味をはじめたらしばらく続けること。それによって枝ができ、太くなっていく。 現代では自分が一本のことだけに特化していると生き残れない可能性がある。そのため、他に二本の道を用意しておくといい。一本は今やっている仕事のうち、対応できる種類を増やす。もう一本は、仕事とは別に興味を注ぐ対象を作る。 読書も大切。小説などは別として、普通の本は、三度読みする。まずざっと読み、気になったところをチェックする。さらに二度目で一回目に気になったところを重点的に読む。三回目の読書で、関心をいだいた箇所が本の中でどういう位置づけにあるのかを理解しながら読みすすめることができる。 経営者、社長など人の上に立つ人になるほど積極的に趣味を楽しむ必要がある。好奇心旺盛で主体的幸福度が高い人のそばにいるとそれがうつる。クリエイティブな職場を維持するためには、トップが人生を楽しむ必要がある。 ストレスは脳を萎縮され、楽しむことが見えなくなる。 人とのコミュニケーションによって脳は活性化される。だから直接のコミュニケーションは大切。 考え方が古いと言われないために、他人を褒めるということをする。それは他人に興味を持つということ。脳の活性... 続きを読む
ユリシーズ 1 1月 23, 2021 ユリシーズ 1 (集英社文庫) 著者 : ジェイムズ・ジョイス 集英社 発売日 : 2003-09-19 ブクログでレビューを見る» 知的興奮に満ちた作品。 言葉やしぐさにさまざまな意味が隠されている。 モダンアートにも似た興奮がある。 読んでいて、自分の知識や教養の浅さを感じる。それはそれで良いだろう。例えば、名画と言われるものを前にして、その素晴らしさを感じる。それだけでも十分な体験になる。 もちろんその名画を読み解くことができればより充実した体験になるだろうが、まずは名画の前に立つという経験が必要だ。 そういう意味で、このユリシーズは素晴らしい体験を与えてくれる本だ。 最近のエンターテイメントではないが、何とも言えないスリリングな展開だ。日常生活を、こんなにスリリングに描写できる作家がいるとは驚きだ。 様々な言葉が入り乱れており、わかりにくい。1種の映画的な視覚効果を生んでいる。 どうしてこんなことができるんだろうか。ジェームスジョイスの腕もあるし、翻訳のうまさもあるのだろう。文章としてのかっこよさがある。 古典文学を読む価値を感じる。 ギリシャ神話との対比、もしくは関連についてはあまり気にしないで読んでいる。照合を始めると、読み進められなくなりそうだからだ。訳注も付いているが読んでいない。文章を読む流れを止めたくない。もちろん、訳註を読みながら理解をして進めていくのも良いだろうが、それだとスピードが死んでしまう。 フィネガンズ・ウェイクで挫折したことがあるので、ユリシーズはとにかく一通り読んでしまいたい。神話とのつながりがわからなくても充分面白い。 意味のない言葉を羅列しているだけだったら、ユリシーズがこの時代まで、現代まで、生き残ると思えない。生き残っているから素晴らしいと言うわけではないが、何かしらの理由があるはずだ。古典文学と言うものはなぜ現代まで残っているのか。それはそれで1つの疑問ではある。 自分のような知識の浅い人間にとって、ジョイスを深く理解すると言うのは無理な話で、そこはもう切り捨てて、とにかく読んでみる。そこが大切なところだ。 正直難解だ、ただし、読む価値があると感じる。読んでいて面白い。今の文学はこういった知的な面白さを与えてくれるものはない。どこか表面的で、ストーリーを追っているだけになっている。その違いがどこに生まれるのかはわからない... 続きを読む
悪魔くん千年王国 1 (少年マガジンコミックス) 5月 21, 2020 著者:水木しげる 貸本版と概ね同じストーリーだが、登場人物や細かいストーリーでの変更がある。理想と現実のギャップや、人間として生きることの苦しみや希望という根源的な部分にスポットを当てている。独特なキャラクターたちがおりなすユーモラスな話だが、現実にも目を向けており、すばらしい作品だ。 悪魔くんの父親が経営する会社の社員である佐藤が悪魔くんの家庭教師になるところまでは同じ。佐藤は奥軽井沢にある悪魔くんの家にいく。そこは広大な森がある。悪魔くんは蛙男とともに、悪魔を呼び出す研究をしている。悪魔くんを平凡な人間にするという使命を帯びている佐藤は偵察を続けるうちに、森に迷う。そして、不気味な穴に落ち、命からがら逃げ出すが、ヤモリビトになってしまう。 その頃、悪魔くんは蛙男以外に、フクロウ女という手下を手に入れ、魔法陣の実験をしていた。しかし、実験は失敗に終わる。 そこに、別荘管理にしている老夫婦と警察官が訪れる。老夫婦の夫はことを荒立てたくなかったのだが、行方不明になった佐藤を心配した妻が警察を呼んでしまったのだ。 悪魔くんは三人を「いらずの家」に閉じ込める。入ったが最後、出ることができなくなる家だ。 一方、ヤモリビトになった佐藤は日本中をさまよい、やがて占い師の佐久間道山に出会う。彼は佐藤はじきにヤモリビトに乗っ取られ、佐藤としての人格を失うと知らされてショックをうける。 佐藤は来日しているフラン・ネール氏にあいにいく。フラン・ネールは佐藤を待ち受けており、悪魔くんのことも知っていた。彼の手術をうけて、佐藤はヤモリビトに乗っ取られずに済んだが、ヤモリビトとして生きなければ悪魔くんに殺されると言われる。 そのころ、悪魔くんのところにサタンが訪れ戦いを挑む。蛙男の機転によってサタンを倒す。 続きを読む
コメント
コメントを投稿